子どもの鬱病と箱庭療法
鬱病は大人がかかる病気と思う方も多いと思いますが、最近では、6歳〜17歳までの子どもにも鬱病が増えています。
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子どもに対しての心理療法の一つに、「箱庭療法」という治療があります。
では、「箱庭療法」とはどのような内容の治療なのでしょうか。
箱庭とは、字の通り「箱の中に庭を作っていく」ものです。
ミニチュアの庭と考えるとわかりやすいと思います。
「箱庭療法」とは、砂が入っている縦57cm×横72cm×高さ7cmサイズの箱に、木や建物、動物、怪獣、人、乗り物、石、ビー玉、貝殻などのミニチュアのおもちゃを用いて患者が自由に「何か」を作っていく治療です。
箱に「何か」を作るわけですから、患者がさまざまなおもちゃを自由に使い、自由に配置していきます。
この「箱庭療法」は必ずカウンセラーがつき、出来上がった箱庭を見て、患者が伝えるメッセージや箱庭の変化などをチェックします。
そして患者の内面の考えや世界観を知る手がかりとするのです。
ある患者が作った箱庭の例を一つあげましょう。
砂の上に貝殻を置きます。
そしてその貝殻を葉っぱで飾り、その上に一面草花を並べました。
これをカウンセラーが見て、患者の今の状態を把握していくのです。
この例を解説すると、貝殻は抑うつや無気力、死・死んだ世界を現し、その上を覆う草花は、外見上は華やかな姿というふうに解釈できます。
これによってカウンセラーは、外見は元気そうだけど内面はまだまだうつ状態が続いているというふうに解釈できるのです。
この「箱庭療法」はカウンセラーが、患者の状態を把握するためだけに用いられるわけではありません。
患者にとっては、箱庭を作ることによって自分を表現し治療していく「自己表現療法」の役目も果たしています。
この「箱庭療法」を何度も繰り返すことによって、回復へと導くのです。
心理療法には、箱庭療法のほかに「遊戯療法」などがありますが、これらの心理療法と三環系抗うつ薬の投薬治療を並行して治療する事が子どもの鬱病の治療に効果を発揮すると言われています。
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