うつ病治療法 箱庭療法と遊戯療法

うつ病の治療法として箱庭療法や遊戯療法は非常に注目されています。
もともと箱庭療法や遊戯療法は、言葉が未発達で自分の考えや気持ちなどを言葉で表現することが困難な子ども達を対象としていました。

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精神科医の名医で総合失調症の専門医である中井久夫氏は、日本独自の風景構成法という治療法を考案した医師です。
この風景構成法とは、1枚の紙の縁を枠と考え、治療者はその紙に手書きで枠を描くというものです。
この枠を描くという「枠付け法」は、箱庭療法の「枠」に注目したものです。

ではなぜ箱庭療法の「枠」に注目したのでしょうか。

箱庭療法には大きさ縦57センチ×横72センチ×高さ7センチという実際の箱を使用します。
河合隼雄氏が日本で初めて箱庭療法を紹介したのを聞いていた中井久夫氏は、この高さ7センチの箱の「枠」に注目しました。
この「枠」があるからこそ、患者が自己表現を自由にできるようになり、「枠」がある箱庭を使って治療しているから治療効果があると考えたのです。

日本人は自分の内面を外へ出そうとしません。
そういう日本人の性格と表現療法としての箱庭療法はとてもマッチしているのです。

現在箱庭療法は、6歳〜17歳までの子どものうつ病治療に使われるだけでなく、大人の精神病治療にも広く使用されています。
それは、大人であっても心の奥に存在する無意識の世界を表現する事は困難です。

しかし、箱庭や絵画、ねんど、遊戯などで無意識の世界を表現する事こそがうつ病や精神病治療に効果的であることがわかっています。
内面的な世界を表現するのに箱庭療法は非常に有効であり、うつ病の改善へとつながっていくのです。

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