うつ病の生物学的仮説

うつ病はなぜ発症するのでしょうか?
うつ病の原因についてはいくつかの仮説がありますが、近年、生物学的仮説の中で話題になっている仮説があります。

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それは、「神経損傷仮説」です。
神経損傷仮説とは、脳の部位の一部である「海馬」での神経が損傷する事によってうつ病が発症するというものです。

海馬とは海馬体とも呼ばれ、スクワイアの記憶分類モデルによって分類されている、感覚記憶、短期記憶、長期記憶の中の「短期記憶」をつかさどる部分です。
その部分の形がタツノオトシゴ(海馬)に似ていることから名前がつけられました。

この海馬体の神経損傷が起こる原因として遺伝子レベルの問題があり、それが元となって神経が損傷すると言われています。
その他にも、海馬体の神経損傷が起こる原因にはもう一つの仮説が存在します。

それは、心的外傷体験をした子どもが、大人になってから脳内の海馬に神経損傷が見られるという研究結果によって導かれ、その神経損傷が元となり、うつ病が発生してしまうという説です。

しかし、このような原因や仮説を全ての分野が受け入れているわけではありません。
臨床の場では、なぜうつ病になってしまったのかという原因より、どうしたらそのうつ病の症状を改善できるのか、そしてうまく付き合っていく方法はないかという事ことこそが大切ではないのかという声もあります。

うつ病に対して、今、何ができるのか。
うつ病に対して模索し、うつ病と向き合っていくことがこれから大切となってくるのではないかと思います。

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